あなたの儲けはどこから?

不動産の緊急対策も債務の株式化も個人と企業のレバレッジ率を引き下げ、膨らむ一方のバブルを崩壊させることなくソフトランディングを探るための施策だと考えて宜しいかと思います。

 

昨日(13日)、中国の税関総署は9月の貿易統計を発表しました。(詳細は「中国経済News & topics」をご参照)。輸出入ともに予想を下回り、昨年比でも大きくダウンしたことが明らかになっています。

世界的景気循環の先行き不透明と国内経済の成長鈍化が如実に反映されていると言えます。

 

上半期の業績を発表した上場銀行11行の新規融資の内、半分以上は住宅セクターからで、8月の融資残高の内、不動産関連で50%以上占めていることが中央銀行の発表で明らかになっています。

 

果たして実体経済にお金が流れていくのか、不動産新政後の中央銀行の発表を待ち望んでいるところです。

 

そもそも株式投資での儲けは一体どこからなのか考えたことがありますか。

 

株式投資の儲けは次の三つのルートしかありません。一つは、中央銀行、一つは、上場企業、そして最後は、他人(他所の投資家)の三つです。

 

中央銀行に関して、日銀を見ればすぐわかりますが、金融政策決定会合が注目されるのは、緊縮か緩和かにより市場流通のお金が多いか少ないかになるので、日経平均もそれにより上がったり下がったりします。

 

「ヘリマネ」とも言われるお金をばらまくと、日経平均は一斉に上がり、投資家は誰でもその恩恵に預かります。

 

飛んで3番目の他人(ほかの投資家)からですが、これもわかりやすく、人より先に、株価の安い時に投資し、上がったらさっさと売却して利益を手に入れることで、逆に他人より高値でつかむ場合もあるので、確実な儲けの方法ではありません。

 

確実でみんながハッピーになる儲けの方法は真ん中の企業からです。企業が成長すればその分、パイが大きくなり、参加者がすべて分け前に預かることになります。

 

中央銀行の政策に関して日常的にニュースなどキャッチすれば大よそ把握できます。他人からの儲けはテクニカル的な要素が多く、得意な方向きの投資法です。鈍感で確実なのは企業(実体経済)を研究することです。

「初心忘るべからず」と言いますが、そもそも最初の投資資金はどこから生み出したのかまだ覚えていますか。

ごく一部に親などからの相続などもあるのでしょうが、汗水を垂らして一生懸命働いて企業(実体経済)から給料(サラリー)をもらって貯めて貯めてやっと投資できるようになるものです。

 

実体経済からの儲け(利益)がなければ、

中央銀の政策からも他人からも儲けることはまずありません。投資できる元金はそもそもできないからです。

 

京華投資視察団は年に数回視察ツアーを組んで企業を訪ねるのも上記のような考え方があるわけで一攫千金よりも時代の流れに沿った成長企業を発掘することがまた投資の醍醐味ではないかと考えます。

 

来月は、大連、瀋陽、天津、北京の4都市を6泊7日の視察ツアーで見て回ります。一緒に夢を追い求めたい方はどうぞ声をおかけ下さい。

徐さんの中国株の最新記事