中国財政部（財政省）は、総額７５００億元の特別国債を発行すると発表した。
同省公式サイトで９日、「２０２２年特別国債発行に関する通知」で明らかにした。「財政資金を調達し、国民経済と社会の発展を支えるため」として、発行日は１２月１２日、期間３年の総額７５００億元（約１４兆７千万円）の特別国債を発行するとした。
中国では、経済改革や重大かつ突発的事件に対応するため、財政赤字に算入されないが、債務残高に計上される特別国債を発行できるとしている。１９９８年、四大国有銀行の資本金充足のため、２７００億元の特別国債を、２００７年、２千億ドルを購入し、中国外為投資公司設立の資本金として１兆５５００億元の特別国債を、２０１７年には、２００７年特別国債の継続発行として同方式と同額の特別国債を、そして２０２０年６月に、感染症対策として１兆元の特別国債を発行したことがある。
市場では、コロナ禍で疲弊する経済立て直しの為、インフラ投資を加速するための資金に使われるのではと憶測されている。