テクノロジーで勝負のアント・グループ

 先日、投資考察団ご参加の会員から持ち株についてコメントを求められた際、「証券会社から『アント何とか』が言われたが、如何でしょうか」と確認されました。最初は「アンター・スポーツ(安踏・2020)のことかと思ったのですが、「アリババ何とか」ということで、アント・グループ(旧称アント・ ファイナンシャル)のことと理解できたのです。このコラムで「上場準備のための改名か 螞蟻金服から螞蟻科技へ」(6月29日付)、「アント・フィナンシャル 上海と香港同時上場発表」(7月20日付)を取り上げていますので理解されている方も多いかと思います。そのアント・グループが昨日(8月25日)上海と香港証券取引所にIPO申請書を提出し、目論見書を公開しました。

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同じECでもワイドモートがあるのは

 日本にも進出した中国の動画投稿アプリ、「TikTok(ティックトック)」を運営するバイトダンス(北京字節跳動科技)は、22日、米国居住者が同社との取引を禁止する大統領令を巡り、提訴することを明らかにした。同じく今月6日の大統領令で米企業と中国SNS大手、テンセントの通信アプリ、微信(WeChat)との取引も禁止とされていましたが、中国にある米企業が同アプリを使ってもいいと米政府が意向を示したと21日伝えられると、米上場のテンセントのADRが前日比4.97%高の69.55USDまで買われたのです。EC最大手のアリババも禁止の対象と伝えられていますが、アリババの株価が下がるどころか、小幅ながら上昇を続けています。

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逆境でも伸びる京東集団

  上場企業中間決算発表のピークを迎えています。日本の6月末の期末集中開催とは違い、なるべく多くの株主に参加してもらうため、8月中旬に分散して開催されるところが多いのですが、何せいままでたくさんの企業を訪問していますので、この時期複数の企業から決算発表会の招待を受けます。半期とは言え、企業の業績を確認し、持ち株点検のチャンスでもあるので、皆さんも決算報告を読むことをお勧めします。
 そういえば、昔からお付き合いの会員の方から、持ち株についてコメントをしてほしいと先日お電話をもらいました。話を聞いたら、持ち株は「四環医薬」、「山東威高」、「中国生物製薬」、「ZTE」、「中芯国際」などだったのです。

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「業界のランドマーク的存在を」 初黒字の貝殻找房

 北京や上海、成都などの街を散策すると、「中原地産」や「我愛我家」、「21世紀不動産」などの不動産仲介会社の看板がやたらと目につきます。不動産の高度成長に伴って仲介業者も雨後の筍のように誕生しています。しかし数ある仲介会社の中でも、前身は「北京鏈家」(Home link)の「貝殻找房」(BEKE)のGTV(Gross Transaction Value)は2019年220万件の取引を経て2兆1300億元に達し、それまで2位だった京東ドットコムを抑えてGTV7兆元を超えるアリババに次ぐ中国2位のビジネスプラットフォームとなっています。

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