中国の自動車市場がマイナス成長となる中、中国の東風汽車と日本の本田技研工業(ホンダ)の合弁会社である東風本田汽車の第三工場がこのほど、湖北省武漢市で稼働した。この工場は東風本田が建設した3カ所目の完成車工場で、新エネルギー車(NEV)の生産条件を満たしている。またホンダにとっては、合弁で中国に建設した6カ所目の完成車工場となる。
東風本田の第三工場は武漢経済技術開発区硃山(しゅさん)湖のそばに位置し、第一期工場の敷地面積は約98万3千平方メートル、年間生産能力は12万台に達する。第三工場は東風本田が掲げる年間生産販売規模100万台という目標達成を力強く後押しする存在となる。
東風本田の夏目達也総経理は工場の稼働式典で、第三工場で最初に生産するのは東風本田のCR-Vで、今年の冬に最初のNEVを導入すると述べた。また中国市場の需要に基づきNEVの導入を徐々に拡大していくと明らかにした。
ホンダの八郷隆弘社長は、ホンダの中国における生産規模はすでに毎年150万台に達し、中国はホンダにとって世界的に重要な生産拠点になったと紹介した。中国ではNEV生産に対するクレジット制度が実施され、自動車市場の電動化へ向けた転換はさらに加速していく。東風本田第三工場は建設当初から電動化や未来の技術を導入し、同時に環境保護性能の極めて高い最先端生産設備を導入することで、世界トップレベルの品質を実現する。「新華財経速報」より