英系コンサルティング会社、ウッドマッケンジーのアナリスト、プラカシュ・シャルマ氏はこのほど、中国のエネルギーに関する研究報告を発表した。中国経済の成長率が2019年に6.1%、2020年に5.9%と仮定すると、19年の石油需要は2%増、天然ガスは11%増となり、石炭需要の増加は大幅に縮小し、20年には、やや逼迫すると予測した。
シャルマ氏は、中国の1日当たりの石油消費量は2019年、前年の1290万バレル/日から1320万バレル/日に膨らみ、増加幅はここ10年で最も低くなると予想した。
中国の天然ガス需要は2018年、前年比17%増、液化天然ガス(LNG)需要は41%増だった。中国の「煤改気」(石炭から天然ガスへの転換)政策は柔軟性が増し、「煤改電」(石炭から電力への転換)政策を推進した省もある。政府は冬季のガス備蓄を十分しており、中国の天然ガス需要の伸び率は鈍化する見込み。
シャルマ氏は、2019、20年の天然ガス需要がいずれも11%増となり、LNG需要量は、2018年の5400万トンから19年は6200万トンに拡大すると予測した。(「新華財経メルマガ」より抜粋)