中金公司、阿里健康を「買い」判断 株価は約7%上昇

 中国の大手投資銀行、中国国際金融(中金公司、CICC)はこのほど、阿里健康に対する初のリポートを発表。投資判断を「買い」、目標価格を10・1香港ドルとした。
 香港証券取引市場のメインボードに上場する中国のアリババグループ傘下の医療・ヘルスケア企業、阿里健康(アリババヘルス)株が15日、寄り付きから上昇し高値をキープ。6・79%高の8・65香港ドル(1香港ドル=約14円)で引けた。出来高は1億3800万香港ドルで、最新の時価総額を1013億香港ドルとした。
 CICCは、阿里健康が最大の収益源である「ニューリテール」事業で加速的成長をするとの見通しを示し、アリババグループが掲げるダブルH(Happiness and Health/幸福と健康)戦略で健康分野における唯一の総合プラットフォームとして、アリババ内部のリソースと深く融合し、高い連結力(ソーシャル性)と粘着性(リピート性)、ワイドモート、高頻度(アクティブ性)を持つ健康生態プラットフォームを構築すると予測。アリババ系列のサービスを利用する10億人を超えるアクティブユーザーを取り込むことになると指摘した。
 一方で2018年12月期決算をみると、自社製品の売上高は21億5千万元と医薬品関連EC(電子商取引)企業の中ではトップを占めるものの、4千億近くに達する医薬品小売市場全体と比べれば市場シェアは依然低いと指摘。オンラインとオフラインを融合するニューリテールモデルで大幅な発展がみられれば、成長は加速するとの見通しを示した。「新華財経速報」より

 

 

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