中国茶飲料(タピオカ)チェーンの「奈雪的茶」(2150)は30日、香港市場に株式を新規公開(IPO)し、初日は発行価格を割り切って取引を終えた。
同社IPO価格レンジは17.2~19.8HKDだったが、発行価格を最終的に上限の19.8HKDと決めた。
公開初日の初値は発行価格より4.75%安い18.86HKDで取引をスタートしたが、前場は11.11%安、取引終了まで下落幅が拡大し、終値は13.54%安い17.12HKD、時価総額は301億香港ドルだった。
初日の株価パフォーマンスについて、創業者でCEOの趙林氏は上場初日で多くの個人投資家が売却を急いだ。公募に応募した約50%の個人投資家が売却したのではないかと機関投資家が分析し、機関投資家が仕入れる一日だったと述べた。
なお、同業者の「喜茶」が最新ラウンドの融資で評価額は600億香港ドルになるという噂でも、奈雪的茶の株価の重荷になったと分析されている。