財産保険大手の中国人民財産保険大手(PICC・1339)が29日、2024年度以降の同社監査法人をアーンスト・アンド・ヤング(EY)に変更すると発表した。
2023年度まで、同社監査役をプライスウォーターハウスクーパース(PwC)が3年連続務めていた。
PwCはこれまで14年間、不動産大手の恒大集団の監査役を務めていたが、同社2019年と20年の粉飾を見破ることなく、保留意見のない決算報告書を発表した。
PwCはこれまでA株上場企業107社、H株上場企業414社の監査法人を担当していたが、恒大の粉飾発覚後、中国人寿や中国中鉄、中国国際コンテナ、青島ビール、広東電力など14社が相次ぎ同社との監査契約を解除していた。