復星国際7億ドル分社債償還 今後1年以内大口償還はない

 中国民間コングロマリットの復星国際(フォースン・グループ・0656)は4日、今月2日に償還期限を迎える7億ドル分の海外で発行したドル建て社債を無事償還したことを明らかにした。これにより、集中的に償還期を迎える海外の公開市場で発行したドル建て社債をすべて償還した。
 公開情報によると、同社は今年1月に4億5千万ドルのドル建て社債、4月に12億ドルの銀行融資、5月に3億5千万のユーロ建て債を償還したほか、国内で発行した67億元の人民元建て債券も償還を済ませ、今後12カ月以内償還期限を迎える大口ドル建て社債はもうないという。
 同社は、昨年以来、外部環境の不確実性に直面し、「スリム化して本業に集中する」戦略を推進し、戦略資産や中核資産以外から撤退を敢行し、昨年通年解約した非中核資産の額は400億元に上り、約300億元のキャッシュを回収した。第1四半期末時点で240億元の有利子負債の削減に成功し、グループ全体の有利子負債総額は930億元まで減少した。
 市場では、投資銀行や証券会社はこれを評価し、GSや大和キャピタル、国泰君安証券、東呉証券などは同社レーディングを「買い」または「買い増し」とするレポートを相次ぎ発表した。

 

 

 

 

 

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