工業化のプロセスは似たり寄ったり 消費トレンドも

 中国の高度成長を追っかけてみると、なんとなく日本が過去に歩んできた道の跡が見られます。個人消費のトレンドもまた似たり寄ったりと言えます。「ビリビリ」という動画サービスの会社を見ると、「ニコニコ動画」を連想してしまうように、昨年末に取り上げた「ブラインドボックス」の「泡泡瑪特」「Pop Mart(ポップマート)」が取扱いの商品も日本では50~60年ほどに大流行していたのです。

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高度成長途中のビリビリ

 ネット企業の収益構造はさまざまとありますが、広告依存のポータルサイトなどはトラフィックがモノを言います。専門サイトなどはアクセス数や登録会員数を増やしてから課金にするのが一般的ですが、モバイルアプリケーションソフトウエア(美顔機能付き自撮りアプリ)の会社などは2~3億もの会員数を獲得しながらも、課金の一歩手前で止まって株価が2、3年も低迷のままの会社がある一方、収益構造を多角化する会社もあります。後者の株価も堅調に推移しています。

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試練を乗り越えたセカンド上場 「ビリビリ」

 米上場の中国概念株(チャイナコンセプトストック)が不運続きです。通信大手3社(中国電信、中国移動、中国聯通)の上場廃止を巡り、NY証取の対応も二転三転し、混乱の中、トランプ大統領がアリババの支付宝(アリペイ)やテンセントの微信支付(WeChatペイ)を含む中国系8つのアプリとの取引を禁止する大統領令に5日署名しました。折しも翌日に米の次期大統領が確定になり、中国概念株を巡る対立が次期大統領の就任でさらにエスカレートするかそれとも緩和されるか、注目に値することと考えます。
 米市場での数々の試練を乗り越えたからこそ、香港市場に回帰(セカンド上場)したアリババ(9988)や京東(9618)、網易(9999)などが内外(特に内陸)からの資本の支持を受け、株価が回帰後、堅調に推移しています。そのような流れの中で、市場では上場申請書類をまもなく香港証取に提出すると取りざたされている会社があります。