波司登国際(3998)の株価は4日、1.99HKDで取引を終え、6年振り高値を更新した。出来高は6081万香港ドル(以下同)で、時価総額は212億ドルだった。
国家統計局によると、2018年アパレル業界の規模以上の企業が生産した服装の枚数は合計222億7400万着で、前年比マイナス3.37%、その内、ダウンジャケットの生産枚数はマイナス5.4%だった。これに対してダウンジャケット最大手の波司登は激しい価格戦の中でも売上高百億元を達成し、前年比35%の成長を記録した。
同社成長について、国金証券のアナリストは、製品のグレードアップと流通チャンネルの最適化、サプライチェーンとブランド力の強化が奏功したと分析。2018年同社製品の小売価格は30~40%値上げし、粗利に寄与したこと、店舗数を減らし、直営店を増やしてショッピングモールへの出店を44店舗から200店舗まで加速した結果、25歳以下の消費者を前年の5%から10%へ引き上げ、ニューヨークでのファッションウィークへの出展と合わせて若年層市場の開拓に成功したという。