「アリババ本部のシンガポール移転はフェイクニュース」

 中国電子商取引(EC)大手、アリババグループ(9988)の関係筋は27日、建設中の杭州市余杭区の未来科技城(Future Technology City)にあるアリババ杭州グローバル本社プロジェクトが最終段階に入り、年内にも完成し、使用に供することになったことを明らかにした。
 同筋はアリババグループのグローバル本社がシンガポールに移転するという一部報道について「事実ではない。フェイクニュースだ」と否定した。
 2013年、アリババは杭州市余杭区の未来科技城にグローバル本社を設置し、西渓園区の拡張工事を進めてきた。10年間の建設を経て6万人収容できる杭州本部が年内に完成する見込みとなった。園区の設計と建設は、「ESG、科学技術、人間本位」のコンセプトを中心に、スポンジシティ、雨水のリサイクル、カーボンニュートラル、ロボット、無人運転アプリケーション、生物多様性など環境保護エコロジー技術を取り入れ、グリーン(環境配慮型)テクノロジー、スマートヘルス、クリーンエネルギーの園区を目指す。
 同筋はアリババグループ担当者の話として、「アリババは杭州で生まれ、杭州で育ち、杭州で成長した。アリババのグローバル本社がずっと杭州にあるのも至極当然のことだ」と述べたという。
 なお、アリババは2019年シンガポールのパートナーと共に現地で超高層ビルの開発に参加し、東南アジア最大のECプラットフォーム、Lazadaなど東南アジア本部が入居する予定としている。

 

 

 

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