アリババ 蔡崇信会長の時代へ

 中国電子商取引大手のアリババグループ(9988)は10日、張勇(ダニエル・チャン)氏の董事会主席(会長)辞任と現副主席(副会長)の蔡崇信(ジョセフ・ツァイ)氏の同ポスト就任を発表した。
 今年6月に発表した人事構想で、予定通り実施したことになる。
 張勇(ダニエル・チャン)氏は2019年9月、創業者ジャック・マーの後を継いで同職に就任。2015年5月最高経営責任者(CEO)も兼任。
 同社は公告で、張氏について、過去数年間、前例のない不確実性に直面した際の並外れたリーダーシップに対して感謝すると評価した。
 蔡崇信(ジョセフ・ツァイ)は1999年アリババ設立時の創業者メンバーの1人。2013年まで同社最高財務責任者(CFO)を務め、アリババの米上場に尽力した。
 アリババは8月10日、第1四半期(4~6月期)の決算を発表し、売上高は前年同期比14%増の2341億5600万元、純利益は63%増の330億元といずれも市場予想を上回る決算結果を明らかにした。
 中国では、9月10日が「教師の日」。アリババ創業者で、教師出身の馬雲(ジャック・マー)はこの日を同社設立記念日とした。

 

 

 

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