アント・フィナンシャルが首位 胡潤グローバルユニコーン企業ランキング

 英国人会計士のルパート・フーゲワーフ氏が創設した中国の民間シンクタンク「胡潤研究院」がこのほど、「2019年胡潤グローバルユニコーン企業ランキング」を初めて発表した。世界の494社のユニコーン企業がランク入りし、アリババグループの金融会社、螞蟻金服(アント・フィナンシャル)が評価額1兆元(1元=約16円)で首位に立ち、動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」などを運営する北京字節跳動科技(バイトダンス)が5千億元で2位につけた。上海証券報が伝えた。
 ビッグデータ産業では、中国企業9社、米国企業8社、インド企業1社の、
合わせて18社が選出された。18社の評価額は合計395億ドルで、全ユニコーン企業の評価額の2%を占めた。企業向けのシステム構築を手がける北京秦淮数据は、ランキング224位で、中国のビッグデータ産業の首位となった。
 第5世代移動通信システム(5G)、ビッグデータ、クラウドコンピューティング、モノのインターネット(IoT)といった新技術の出現により、インターネット産業に多くのグローバルユニコーン企業が誕生した。業界関係者は、データの爆発的な成長が大量のデータセンターを必要とする中、北京秦淮数据などのビッグデータ企業は、中国市場に根を下ろすだけでなく、海外市場にも進出し、世界のビッグデータ産業の発展には欠かせないユニコーン企業群になると予測する。
 「ユニコーン企業」という言葉が誕生したのは2013年。評価額が10億ドル超、創業10年以内、非上場のスタートアップ企業を指す。デジタル経済の発展の重要なバロメーターとされている。(新華社)

 

 

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