ネット通販売上、1~9月7兆元超 

 中国商務部電子商取引(EC)司の責任者はこのほど、今年1~9月の全国ネット通販市場の発展状況を説明した。上海証券報の情報として新華社が伝えた。
 1~9月、中国のネット通販市場は安定した急成長を維持、全国の売上高は前年同期比16.8%増の7兆3200億元(1元=約15円)。うち実物商品は5兆7700億元で、20.5%増の伸びは消費財小売総額を12.3ポイント上回り、消費財小売総額に占める割合は19.5%、前年同期から2ポイント拡大、消費財小売総額成長への寄与率が43.7%に上った。
 1~9月の中国ネット通販市場には五つの特徴がみられた。
 ▽消費内容とルートが共に改善
 1~9月、品質とサービスの優位を持つBtoC(企業と一般消費者の取引)モデルが78%を占め、伸びは23.4%と、ネット通販売上高を6.6ポイント上回った。
 ▽農村ECが好調
 1~9月、農村のネット通販売上高は1兆2千億元、19.7%増の伸びは全国を2.9ポイント上回った。全国の農産物ネット通販売上高は26.4%増の2824億7千万元。
 ▽越境ECが貿易の改善促進
 越境ECによる小売目的の輸入額は30%増となった。国別で日本、米国、韓国が輸入額の上位3位を占め、割合はそれぞれ20.5%、14.9%、10.8%。商品別では、化粧品、食糧・食用油・食品、日用品は輸入額の上位3位を占め、割合はそれぞれ34.6%、27.6%、13.8%。越境ECは、中国ブランドの海外進出、国際市場でのブランドイメージの確立に役立っている。シルクロードECは「一帯一路」発展の新たなエンジンになっている。9月末時点で、中国は19カ国とEC協力メカニズムを構築した。
 ▽ECと社交との融合進む
 ECと社交(人と人の付き合い)との融合はEC市場の多角化発展を促し、消費の潜在力を引き出し、中小都市と農村の消費市場を活性化させ、内需けん引の重要な力になっている。

 

 

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