中国シンクタンク 外貨準備高 3兆ドルを死守

中国のシンクタンクである清華大学「中国と世界経済研究センター」主任の李稲葵氏は、9日北京で開かれた中国経済2015年次総会で、「2015年中国の外貨準備高は5000億米ドル減少した。このような勢いが続けば、人民元安の期待が強まることになる。したがって今年は何としてでも3兆ドルの心理的節目を死守しなければならない」と語った。中央銀行によると、12月末までの中国の外貨準備高は3兆3300億米ドルで、11月より1100億ドル減少し、マイナス幅は市場最大となった。2015年通年の外貨準備高は5126億6000万の減少となったと言う。李主任は、準備高の減少の理由について、「短期的投資または投機性資金が資本勘定から流出していることによるもので、オフショア市場で元安ドル高期待による要素が大きい。2015年と同じスピードで流出した場合、今年は心理的節目の3兆ドルを守ることができなくなる。元安が加速すれば中国の構造転換に大きなショックを与えるだろう」と指摘した。 (中国新聞網)

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