中国石油(ペトロチャイナ・0857)や中国人寿(チャイナライフインシュアランス・2628)など米国預託証券(ADR)をニューヨーク市場に上場中の中国国有企業5社が12日の公告で、同ADRを撤回し、自主的に上場廃止することを決定したと発表した。
5社は次の通りーー
中国石油、中国石化(シノペック・0386)、中国人寿、中国鋁業(アルミニウムコーポレーションオブチャイナ・2600)、上海石化(シノペック上海・0338)の5社。
ADRを撤回し、上場廃止の理由について、各社とも、ADRの出来高は海外上場普通株(H株)と比較して少なく、上場の維持や定期報告などのコストが高いなどとしている。
5社の内、上海石化は12日にニューヨーク証取に上場廃止の申請書(Form 25)を提出し、中国人寿と中国鋁業は今月22日、中国石油と中国石化は同29日にそれぞれ提出する予定で、Form 25提出の10日後に発効し、自主上場廃止となる。