輸入出が過去最高を更新 2018年対外貿易

 中国税関の統計によると、2018年、中国の輸出入総額は前年比12・6%増の4兆6200億ドル、輸出額は同9・9%増の2兆4800億ドル、輸入額は同15・8%増の2兆1400億ドル、貿易黒字は16・2%減の3517億6千万ドルだった。
輸出入の主な特徴は以下の通り。
 一つ目は、史上最高額を更新した点。2018年は、輸出入総額、輸出額、輸入額がいずれも史上最高を更新した。輸出入総額は2017年より5159億ドル増え、純増額は中国が世界貿易機関(WTO)に加盟した2001年通年の輸出入総額を上回った。伸び率で見れば、輸出入総額の伸び率は12・6%で、2012年以来の最高となった。世界的に見ると、WTOの最新データ(1〜10月)では、中国の輸出入総額の伸び率は米国、ドイツ、日本などの貿易大国や主要経済体を上回った。
 二つ目は、貿易構造が改善を続けた点。新興諸国との輸出入の割合は前年より1・3ポイント高い57・7%だった。そのうち、「一帯一路」(シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード)沿線諸国との輸出入の割合は同0・9ポイント高い27・4%で、中国の中西部地区による輸出入の割合は同0・6ポイント高い15・8%だった。機械電気製品の輸出は同0・3ポイント高い58・7%、民間企業による輸出は同1・4ポイント高い48%で、強い勢力を維持した。一般貿易の輸出は同2ポイント高い56・3%だった。
 三つ目は、経済発展の原動力転換が加速している点。新設した越境EC(インターネット通販サイトを通じた国際的な電子商取引)の総合試験エリアは22カ所、市場調達貿易方式の試験地点は6カ所、越境ECと市場調達貿易は3年連続で高い成長を続け、新たな成長点として注目されている。高品質、ハイテク、高付加価値の製品の輸出が増えた。2018年、自動車の輸出台数は121万6千台、輸出額は148億5千万ドルだった。また、プラントの輸出額は1300億ドルを超えた。対外貿易の発展における原動力の転換は加速している。
 四つ目は、対外貿易の均衡が進んだ点。2018年、輸入の伸びは15・8%となり、輸出入の伸びに対する寄与度は56・6%で、対外貿易の成長を支えた原動力となった。中国の大口商品の輸入は、原油が10・1%、天然ガスが31・9%、銅精鉱が13・7%、石炭が3・9%、紙パルプが4・5%、原木などが3・9%増え、国内市場のニーズを満たしている。貿易黒字は16・2%減り、貿易は一段と均衡の取れたものとなった。
 五つ目は、国民経済と社会発展に対する貢献が高まった点。対外貿易は、国民経済の発展をけん引する「3つの馬車」の一つとして、中国の開放型経済建設と国民経済の調和の取れた発展を大きく推進し、工業化と都市化のプロセスを早めている。2018年1〜11月、中国の輸入にまつわる税収は8・7%増の1兆9千億元、税収の12・6%を占めた。
 六つ目は、世界経済貿易に対し、重要な役割を果たしている点。WTOの統計では、2018年1〜9月期、世界の輸入に占める中国の割合は、前年同期比0・7ポイント高い10・9%で、世界の輸入の伸びに対する寄与度は16・8%となった。第1回中国国際輸入博覧会(CIIE2018)には、172の国や地域、国際機関が集まり、出展企業は3617社、成約額は578億ドルに達した。(1月24日付新華社)

 

 

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