中国の商用車情報サイト「第一商用車網」によると、中国大型トラック市場販売は３月、前月比８５％、前年同月比４％増の１４万４千台で、大型トラック月間販売の史上最高を塗り替えた。累計販売台数は１～３月、３２万７００台と、前年同期の３２万３４００台とほぼ横ばいとなった。「新華財経」が伝えた。
販売台数を企業別に見ると、一汽解放は３月に前年同月比７％増の３万６千台、１～３月累計で２％増の９万台。東風集団は３月に１１％増の３万５００台、１～３月累計で３％増の５万７２００台。陝汽集団は３月に２２％増の２万５千台、１～３月累計で９％増の５万２００台。中国重汽は３月に３％減の２万台、１～３月累計で９％減の４万８６００台となった。
３月の大型トラック市場が好調になった原因について、第一商用車網は次の点を指摘した。大型工事車両市場がほぼ予測と一致し、各地のインフラ投資が相次いで始まったことで、工事車両市場需要シーズンを春節（旧正月）後予想通りに迎えた。ディーゼルトラクター市場は良くも悪くもないが、大型天然ガストラック市場は大好況となった。また、主要大型トラックメーカーとディーラーが従来のシーズンに仕入れを続けたことも、同様に３月の市場販売の記録更新を促した。
業界関係者は、４月の大型トラック市場販売は前年同月比横ばいとみている。また、メーカーが市場に高い期待を寄せ、シーズンの市場販売と市場シェアを争うことから、上半期を通年の正念場と位置付けている。