香港証券取引所(HKEX・0388)に今年新規株式公開(IPO)した23社のうち、7割近くの13社が公開初日に発行価格を割り込んだことがわかった。
証券統計の「同花順」が16日明らかにした。
それによると、年初から16日現在合計23社がHKEXで株式を新規公開したが、公開前のお申し込み状況から20社が発行予定株式数を上回ったが、3社は予定株式数に届かなかったことがわかった。
また7割近くの13社が公開初日に発行価格を割り切る株価で取引を終了し、5月に新規上場した普楽師集団(2486)は24.62%安、怡俊集団(2442)は23.44%安、緑竹生物(2480)は32.93%安となった。
多くの銘柄の発行価格割れについて関係者は、世界経済の低迷に、米の利上げに伴う米ドルペッグ制の香港ドルの金利上昇、上場企業の評価高(高い発行価格設定)、コーナーストーン投資家への過度の依存によるものと分析している。
5月13日現在、HKEXに上場申請中の企業は67社を数え、上記を踏まえて上場のタイミングを見計らう企業も出ている。