東芝半導体買収にシャープ名乗り 鴻海陣営に

東芝のフラッシュメモリー事業買収にシャープが名乗りすることが19日明らかになった。

シャープの入札価格や出資の割合などまだ明らかにされていないが、東芝の半導体事業売却を巡って技術の海外流出が懸念される中、鴻海(ホンハイ)はシャープを経由する形で抵抗を和らげる狙いがあると見られる。

鴻海は東芝の一次入札に、東芝側が示す180億ドルをはるかに超える275億ドル(約3兆円)の買収案を提示しているが、日本企業と米ファンドとの「日本連合構想」や韓国のSKハイニックス、米ブロードコムなども手をあげ、5月中旬に二次入札が行われる。

鴻海は昨年8月、35億ドルでシャープの三分の二の株式を取得し、子会社化したが、シャープは買収の条件に独立した経営をすることを上げているので東芝の事業買収にも鴻海はシャープと協議のうえ、決定したという。 

鴻海は世界最大手のOEMメーカー。米アップル社からのOEMに依存する部分が大きく、アップル社の販売が低迷すると、鴻海傘下のフォックスコンの業績もその影響で大きく下落した。アップル依存から脱却するためにも、世界2位のフラッシュメモリーの東芝の買収に意欲を見せている。(総合)

 

 

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