中国電子商取引大手のアリババグループ(9988)は26日、傘下物流子会社の菜鳥(ツァイニャオ)の香港上場計画を取り下げたと明らかにした。同時に少数株主(同社社員を含む)が保有する未公開の株式(全体の約36%)を1株当たり0.62米ドルで、最大37億5千万ドルで買い取ると発表した。
同社は、少数株主がオファーを受け持ち株を売却して現金化するかまたは引き続き株主として保有することを選択することができるとしている。
アリババグループが菜鳥株式の63.7%を保有する支配株主で、23年9月に香港証券取引所に株式の新規公開(IPO)を提出した。
同社はIPO取り下げの理由について開示されていないが、「市況次第」で再申請の可能性を示唆した。