国際間人民元決済 6位に後退

国際銀行間通信協会(SWIFT)が26日明らかにしたところによると、2016年国際間決済に使われた人民元は前年比29.5%減少し、決済通貨の使用量では、前年の5位から6位後退したという。

昨年10月人民元はIMF(国際通貨基金)の仮想通貨SDRの構成通貨に組み入れられたが、決済通貨(の規模)では、今年は、米ドル、ユーロ、日本円、ボンドに次ぐ5番目から、カナダドルに抜かれて6位となった。 

後退の原因について、市場筋は、人民元の国際化より元安と外貨準備高の縮小を食い止めることに中央銀が注力している。2014年以来、中国の外貨準備高は25%縮小し、現在3兆ドルを割り切る直前まで減少したと指摘し、2017年も引き続き資本規制が行われ、元対ドルの為替も緩やかな元安になるだろうとの見方を示した。

一方、SWIFTアジアのMichael Moonマネージャーは、オフショア市場でより多くの人民元決済センターの設立に伴い、元の使用量が今後増えるだろうと指摘し、中国の管理監督機関も、資本規制は短期的な措置だと資本流出を抑制する一時的な政策であることを認めた。(FT

 

 

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