米連邦取引委員会(FTC)は4日中国国有の化学大手、中国化工集団(ケムチャイナ)による多国籍企業でスイスの農薬、種子メーカーのシンジェンタ買収案を承認したと発表した。
同買収案は昨年2月、中国化工集団が明らかにしたもので、買収額は430億ドル(約4兆9000億円)で、中国企業による海外買収では過去最大の案件となる。
FTC承認の条件として中国化工とシンジェンタはabamectinなど3種の殺虫剤業務を同集団から切り離すことに同意することとしている。
また、EUの反独占審査期限も今月12日までで、中国化工集団とシンジェンタは6月末までに買収を完了させたいとしている。
中国企業は世界の先端技術を獲得するため、近年、自己開発のほか、海外企業の買収を活発化させている。(証券時報ほか)