香港の人民元預金 初の減少へ

2015年の香港の人民元預金残高は対前年比で15.2%減の8511億元であることが香港金融管理局の発表で明らかになった。30日公表のデータによると、昨年末までに人民元預金は1524億元減少し、人民元預金業務を開始以来、初の減少となったという。地元銀行の業績も税引前利益は、2014年は3.7%の伸びに対して2015年はマイナス2.8%で、経営環境が悪化していることが裏付けられている。人民元の切下げにより、元を売って米ドルを買う動きが活発で、昨年後半満期を迎えた元預金のほとんどが米ドルやその他の通貨に替えられていると関係者は指摘する。また、米の利上げと内陸融資コストの軽減で企業の香港での債券発行のモチベーションも下がり、2015年通年の企業債発行額は対前年比で38%減少の2866億元に留まっていると言う。(中国新聞網ほか)

中国経済News & topicsの最新記事