香港マカオ小売り好転 SaSa7.1%高騰

香港やマカオで化粧品を中心とするドラッグストアを展開するSaSa(0178)は27日、7.143%高で取引を終えた。

SaSaは26日、3月31日までの本決算に関する業績警告を発表し、2016年度の純利益は前年比マイナス10~20%の見込みであることを明らかにした。減益の原因について、Eコマースのsasa.comは予想の実績に及ばなかったとしている。

香港では、2014年に大掛かりな反中デモが行われ、その翌年内陸からの観光客は前年比マイナス3%、2016年にはマイナス6.7%となった。

香港やマカオでショッピングする観光客の七割は中国内陸からで、観光客の減少は小売業に直接響いた。

しかし、昨年第3四半期から、香港マカオの小売業の売上高は前期比1.0%と小幅ながらプラスになり、第4四半期には更に同5.8%伸びていた。SaSaも通年の業績警告と同時に昨年第4四半期の売上高は昨年比1.3%増という四半期決算を発表した。2015年第3四半期以来のプラス成長で業績低迷を乗り越え、増益期待で(業績予告にもかかわらず)同社株は買われた。(総合)

 

 

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