5G携帯買い替え、2021年がピーク 市場調査会社

 中国の市場調査会社の群智諮詢(シグマインテル)が17日に発表したリポートによると、世界の5Gスマートフォン(スマホ)買い換えは2020年後半に加速、2021年にピークを迎える見通しだ。2023年は世界の5Gスマホ普及年となり、5Gスマホの出荷台数は約10億8千万台に達するとした。中国証券報が伝えた。
 群智諮詢によると、中国工業・情報化部は6日、中国電信(チャイナテレコム)、中国移動(チャイナモバイル)、中国聯通(チャイナユニコム)、中国広電(チャイナブロードキャストネットワーク)に5G商用ライセンスを交付した。5G商用化は2020年とされていたが、1年前倒しした。中国は韓国、米国、スイス、英国に次いで5Gサービスを開始した5番目の国となる。中国移動は今年、5G基地局3万~5万カ所を完成させ、5Gに約172億元(1元=約16円)を投じる計画だ。中国電信は5G基地局2万カ所を建設、90億元を投じる。
 5G商用化の道のりでは、普及率一の端末であるスマホが技術の刷新で他製品をリードしている。年初に行われた「モバイル・ワールド・コングレス(MWC)2019」では、OPPOを含む通信会社が5Gスマホをそろって発表、うち華為技術(ファーウェイ)はMateX、サムスンは5G版S10、小米(シャオミ)は5G版Mix3、中興通訊(ZTE)はAXON10Proを発表、単価は4500~1万元。
 群智諮詢によると、5Gスマホはチップ会社の支持が欠かせない。5G競争でチップ会社が一角に食い込むには、高い設計力や高度なチップ加工技術が求められる。クアルコムや海思半導体(ハイシリコン)、サムスン、聨発科技(メディアテック)などのチップ大手が次々と5Gチップを展開している。(新華財経速報)

 

 

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