徐さんの中国株

IPO活発な香港 バイオ製薬はいかが?

 トランプ米大統領は13日(現地時間12日)、米投資家が、軍とのつながりが深いとする中国企業31社についてこれら企業の株の購入などを禁止する大統領令に署名しました。来年1月11日から発効する同大統領令は個人投資家のみならず、年金機構など機関投資家も対象となるため、中国株に対する影響は大きいと考えられます。トランプ政権の相次ぐ中国企業に対する制裁の影響で米上場の中国企業が香港市場への回帰を加速し、香港でのセカンド上場が増えている一方、香港証券取引所も将来有望な企業を誘致するため、上場のハードルを引き下げたりするなどコロナ禍の流行でも香港でのIPO企業が昨年並みの水準となっていますが、しかし調達資金は10月末現在前年より約66%も上回っていることが明らかになっています。

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「5年でもう一つの石薬を」 石薬集団蔡CEO

 アントグループのIPOやそれに続く上場延期、そして「双11(ダブルイレブン)」とホットな話題が続く中、立て続けにフィンテック関連銘柄を取り上げて参りましたが、株式市場はそればかりではありません。8月28日にこのコラムで取り上げた石薬集団(1093)。「予告」の無償株式配当と現金配当はどうなったのでしょうか。

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プラットフォーム型企業にも規制の手が 

 今日は11月11日。アリババ傘下ECサイト淘宝(Taobao)が行う国内最大級のネット通販セール「双11(ダブルイレブン)」の日です。昨年のこの日の成約額(流通総額)は2684億元(約4兆2千億円)で過去最高を記録しましたが、今年は更なる更新となるのでしょうか。
 ところが、「双11」の前日、香港テック指数主要銘柄は揃って大きく下落しました。何があったのでしょうか。

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人間万事塞翁が馬 アントグループ上場延期

 米大統領選におおよその決着がついたようで株式市場も安ど感が広がり、日本株はバブル崩壊後の最高値を更新しています。先週、米上場の中国概念株の主要銘柄に京東集団は13.46%、BEKEは8.46、網易(ネットイース)は6%、百度は8.23%、陸金所は27.7%と上昇していますが、アリババは1.56%下落しています。アリババの下落は傘下アントグループの上場延期が影響したということは言うまでもありませんが、投資家にとって「人間万事塞翁が馬」なのかもしれません。

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システムの隙を突いたビジネスモデルだが

 2014年、中国のネット流行語に「不作死就不会死」が選ばれています。和製英語のように、中国製英語の「no zuo no die」から来ている言葉で、直訳すると、自ら死に急がなければ死ぬこともなかった(余計なことをしなければ、ひどい目にあうこともなかったはずだ、転じて自業自得)という意味合いで使われているようです。
 今日は11月6日、マスコミはなおも米大統領選一色ですが、中国株投資家にとってもう一つ重要なイベントがあります。本来ならアントグループIPOの銅鑼が鳴らされる翌日で、初値より50%高という饗宴に酔われる日のはずだったのですが、突然待ったをかけられたのです。

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アントグループと陸金所 ライバルか

 中国株式市場に「三頭の馬」がいます。これを略して「股市三馬」といって、アリババ創業者の馬雲(ジャック・マー)、テンセント創業者の馬化騰(ポニー・マー)、民間保険最大手・中国平安保険創業者の馬明哲のことを言います。ネット専業保険の衆安保険(6060)に関するこのコラムで紹介したことがありますので検索してみてください。日本では馬雲や馬化騰ほど有名ではないが、中国人投資家間では知らない人がいないくらい高名な企業家です。平安保険傘下のフィンテック企業、陸金所(Lufax)の株価はIPO初日(10月30日)公募価格を割り切ったのですが、翌営業日(11月2日)で7.39%高と反騰し失地回復したのです。

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フィンテック大手がニューヨークに上場

 アントグループがIPO公募締切の30日、地球反対側のニューヨーク株式市場で同じくフィンテック大手の「陸金所(Lufax)」が上場の銅鑼を鳴らしたのです。公募で調達した資金は23億6千万ドル。2014年アリババのニューヨーク上場以来、中国概念株(チャイナコンセプトストック)のIPOとして6年振り最大規模の上場となったのです。中国上場のアントグループと米国上場の陸金所、東西両市場上場のスーパーユニコーン企業としてわれわれはどう捉えるべきでしょうか。

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アントグループの上場 リスクにも備えよ

 「このように大規模な上場のプライシングがニューヨーク以外で行われるのは初めてのことだ。5年前、いや3年前でもこんなことは想像もしなかったが、奇跡が起こった」。上海で行われた第2回外灘(バンド)金融サミット・23~25日)に国連のデジタル協力に関するハイレベル・パネル共同議長として出席したジャック・マーは、基調講演でアントグループのIPOについてこのような挨拶しました。2014年ニューヨークに上場したアリババグループの調達資金は250億ドルで当時として世界最大規模でしたが、親会社を上回る規模の345億ドルを調達する予定で、さらに

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8へのこだわりで上昇余地か アントグループ上場へ

 アリババ傘下の金融会社、螞蟻科技集団(アントグループ)はいよいよ来月の5日に上場する運びとなりました。「中国経済NEWS&TOPICS」で速報していますが、日本でも昨年上場したサウジアラビア国営の石油会社サウジアラムコとの比較で、345億ドルという世界最大規模のIPOとして多くのメディアがこれを取り上げています。
 では、個人投資家にとってはチャンスとなるのでしょうか。

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宅配業界に2社だけ居残るなら

  宅配業界は政策的要素以外、参入ハードルが割合低い業界です。民間企業として1993年「順豊速運(順豊エクスプレス)」と「四通一達」の「生みの親」とされる「申通」が誕生しました。宅配業界の「戦国時代」と呼ばれる時期もありましたが、現在「四通一達」だけで業界シェアの50%を占めるようになり、いよいよ集約の方向に向かっています。それでも価格競争が止まらない現状で、業界で最終的に2社だけ残るとしたらどこが居残られるのでしょうか。

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宅配にもアリババの触手が

 まもなくアリババの双十一(ダブルイレブン)購物節(ショッピングフェスティバル)が始まります。アリババ傘下のECサイト「淘宝( タオバオ)」が2009年に始まった期間限定のECセールイベントですが、翌年のセール小包発送個数は1千万個でしたが、10年後(2018)の双十一の小包発送量は18億8200万個まで急増し、宅配需要の現状を如実に物語っているのではないかと推測できます。

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「5年後世界一流の総合物流サービスの会社を目指す」

 「クロネコヤマトのような会社はないか」。もう7,8年前のことでしょうか、京華投資視察団の会食の際、参加者からこんな質問が投げかけられました。物流セクターで当時上場している会社に「中外運(0598)」がありますが、2003年に上場してから物流(海運)需要があるにもかかわらず、株価は一向に上がらないのが印象に残っていましたので、敢えてお勧めもできませんでした。当時最大の物流の会社は「順豊エクスプレス」でしたが、未上場のためその実情を皆さんに説明しています。その後急成長し、2016年米ニューヨーク市場に上場、先月香港市場に「回帰」した会社があります。

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潮時か 海底撈

 このコラムで、初めて火鍋の海底撈国際(ハイディーラオ・インターナショナル)を取り上げたのは2018年の10月。火鍋と言えば、それまでに「呷哺呷哺」(0520)を視察ツアー参加の皆さんと一緒に北京でお店を訪ね、その繁盛ぶりに感動してこのコラムで取り上げたことがあります。「呷哺呷哺」の株価も8HKD台からその後15HKD以上に急騰し、いい思い出を経験した方も多いかったと思います。「高級路線の海底撈と大衆路線の呷哺呷哺」と言われるくらいなので、「呷哺呷哺」以上に利益を上げるのではと早速同社を研究しました。そしてタイミングよく創業者の張勇氏がパナソニック傘下のコネクティッドソリューションズと自動配膳ロボットの導入の共同記者会見で東京を訪れ、その話を伺う機会があったので、「開店3カ月で収支トントン 6~13カ月で投資回収」(18年10月24日付)、「自動化に活路 AI活用」(18年10月26日付)で同社を紹介しています。

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ビジネスの中心はビッグベイエリア

 「卓越商企」の過去3年間の売上高や純利益、商業不動産の割合、管理不動産の面積、親会社との関連取引など同社目論見書の数字を見てきました。上がるものもあれば、下がるものもある目を見張るべき数字が並べられています。特に親会社との取引が収益の50%以上も続けるとなると、「インサイダー」なのではと、つい疑いの目が向けられがちです。幸いにして同社は2022年の年末までにこの割合を35%以内に抑える目標を打ち出しています。残り65%を自力で市場を開拓しなければならないことになります。この際、会社のバックグラウンドが役に立つことが多いと考えられます。

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自立を図る「卓越商企」

 当社会員に不動産業を営む方が多く、町の目立たない酒屋さんでも実は数百、数千億円のマンションやオフィスビルのオーナーを務める大の地主なので、不動産の儲けのカラクリ(仕組み)を誰よりも理解されています。中国もいよいよ「ポスト開発」の時代に入り、不動産管理がビジネスとしてますます重要となってきます。同じ不動産でも「住」のマンションもあれば、仕事場用のオフィスビルもあります。これまで市場では、万科企業や恒大、万達、緑地集団などが投資対象として注目されていたが、仲介や管理会社も上場する時代を迎えています。現に今月19日にも香港で株式を新規公開(IPO)する会社があります。

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不動産管理は穴場か

 最近の中国株式市場で不動産に関する情報が錯そうしています。「大手不動産の物件管理企業 上場を急ぐ」や「アリババが本格参戦 BEKEにライバル?」または中国恒大集団(3333)の年明け後に迫る8300億元に上る借入返済期限の問題などが取沙汰されています。「不動産投資は次なるステージへ」で不動産が取沙汰される理由について述べています。その中でご紹介の「貝殻找房(BEKE)」の株価はコラム公開日の8月17日の38.72ドUSDから先週金曜日(9日)の66.45USDと70%以上上昇しています。

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アリババの株価は高い?安い?

 米市場のアリババグループの株価は史上初めて300USDを超えて8日の取引を終えました。続いて始まった9日の香港市場も寄り付きから買われ、正午前には1.17%高で取引され、これも史上最高値を更新しています。テンセントや京東、美団点評などIT株の中で「出遅れ感」があるとこのコラムで指摘していますが、急ピッチで追いつき、追い越そうとしていることが伝わってきます。アリババ株価の先行きはどうなるのでしょうか。

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四環医薬 底値か

 羅欣薬業(ルオシンファーマ)とのお付き合いは古いが、製薬会社ではもう一社長く付き合っている会社があります。四環医薬(0460)です。株価も2HKDから最高で12HKDを記録し、その後分割などを経て現在は1HKDを割り切るところまで下落しています。成長を信じて売らずに現在も保有している投資家も多く、依然関心の高い銘柄の一つです。政策に翻弄された面は否めないが、本当に成長するか気になるところです。

投資家に良心的な羅欣薬業(ルオシンファーマ)

 山東羅欣薬業(ルオシンファーマ)の公開買付(TOB)による上場廃止の発表は3月13日。その直後に同社上海本社(研究開発と販売拠点)を訪ねました。再上場の可能性について尋ねましたが、当然の如く「否定はできない」として明確な回答を避けていました。そして2019年12月、深圳A株中小企業ボード上場の東音股份と株式交換という形で「鞍替え上場」を明らかにし、今年4月7日、上場銘柄名も東音股份から羅欣薬業へと変更手続きが完了したと発表したのです。

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