イラン石油省の関係者は、仏石油大手のトタルがサウスパース・ガス田の開発プロジェクトから撤退するなら、その持ち株を中国石油が引き受けるだろうと語った。
米大統領のイラン核合意からの離脱表明を受け、イランのサウスパース・ガス田の開発プロジェクト、フェーズ11に関わっている仏のトタルが、米政府が経済制裁の適用除外としない限り、同プロジェクトから撤退することを表明した。
イランのザンギャネ石油相は16日、(トタル撤退なら)同プロジェクトは中国石油が引き受けるだろうと述べた。
イラン南部にあるサウスパース・ガス田は世界最大規模の天然ガスと油田の一つで、仏トタルと中国石油、イラン国営のPetroparsの3社が2017年3月共同開発で合意した。持ち株比率はトタル側が50.1%、中国石油が30%、Petropars側が19.9%と定められていた。