財政省発行の5年もの中国国債先物取引は10日から香港証券取引所（HKEx）で取引を始めた。オフショア市場では初めてのこと。
香港での国債先物（HTF）は額面50万元のもので、本日取引されたのは直近２四半期のHTF1706とHTF1709の2種類で、前者は0.27％、後者は0.62％下落で引けた。出来高はHTF1706は106枚、HTF1709は42枚だった。
2016年2月、中国人民銀行は適格海外機関投資家の中国銀行間債券市場への参入を奨励するとの新政を発表し、同年末まで、海外機関投資家が保有する債権の規模は8000億元となっている。
「人民元債券の（金利）リスクヘッジのためにも、オフショア市場での先物取引が必要である。香港証券取引所はこのニーズに応えたものだと関係筋は指摘した。（財華社ほか）