中国定年延長を法令化へ

中国の尹蔚民・人的資源と社会保障相は、29日の記者会見で、「定年退職年齢の段階的引き伸ばしに関する法案の草案が出来上がり、法的手続きをした後これを公表し、広く意見を募集し、年内に法案を公表する」と語った。尹保障相は、定年延長の理由について、高齢化社会への対応とした上で、「現行の60歳定年は実際の状況にはもう適していない。統計によると、2015年の中国の60歳以上の人口は2億2000人に達し、総人口の16%を超えている。現在の法律で決められている定年退職の年齢は60年前に定められたもので、寿命の想定などが今とは大きく違う」と述べ、「高齢化に伴い、人的資源や老後及び医療保険の持続可能で健全な運営の角度から見ても、定年延長の必要がある」との見方を示した。中国の現在の定年は男性60歳、女性55と定められている。(中国網 ほか)

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