中国6月の乗用車販売台数、増加へ転じる

 中国全国乗用車市場情報連合会(CPCA)が8日発表したデータによると、狭義乗用車のセダン、スポーツタイプ多目的車(SUV)、ミニバン型多目的車(MPV)の小売台数は6月、前月比11.6%増、前年同月比4.9%増の176万6千台で、1~5月の11.9%減と比べ、大きく改善、12カ月ぶりの前年同月比増加となった。中国証券報の情報として新華社が伝えた。
 狭義乗用車の卸売り台数は6月、前年同月比7.9%減の168万7千台、メーカー在庫は16万5千台減、販売会社の在庫は10万台減となった。
 新エネルギー車(NEV)で見ると、6月の卸売り台数は前月比38.7%増、前年同月比98.7%増の13万4千台。1~6月、全国の狭義NEVは前年同期比65.9%増の57万7千台だった。
 CPCAによると、6月の小売増加台数は排ガス基準「国6」を実施する地域が月末以前に売りさばいた「国5」車種が中心だった。「国5」車種在庫処理の時間が迫り、任務も重く、さらに今年に入って以来の最終消費の低迷も加わり、ディーラー、メーカーとも大きな圧力を受けた。6月初頭から、メーカーはディーラーと連携し、大規模な販売促進キャンペーンを行い、自動車販売を増加させた。
 7月の乗用車市場について、CPCAは「7月は通年の閑散期だ。メーカーの猛暑休暇などの要因を背景に、一台目の車購入、買い換えとも低迷する。このため、例年、7月は市場が谷底だ。下半期、業界の在庫補充は自動車供給を改善する」との見通しを示した。

 

 

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