中央銀行である中国人民銀行は7日、2016年4月以降、外貨準備高は米㌦のほか、SDR(特別引出権)建ての外貨準備高も同時に公表すると発表し、3月の末時点の外貨準備高は3兆2100億ドルで、SDRに換算すると2兆2800億SDRになることを明らかにした。関係者によると、SDRの為替レートは単一通貨より安定し、外貨準備高の算出にSDRを用いれば、主要通貨の為替変動に伴う振れを抑制できることから外貨準備資産の総合価値をより客観的に評価できるという。人民元は昨年11月30日、IMFの投票により、米㌦、ユーロ、ボンド、円に続くSDR構成5番目の通貨となった。人民銀はSDRを外貨準備高のデータ報告通貨に採用したことは「脱米㌦」の意図も見え隠れており、周小川中央銀総裁は3月訪問先のパリで、今後中国でSDRによる債券の発行を研究していることを明らかにした。(毎日経済新聞ほか)
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