大和証券（香港）は５日、中国電子商取引最大手のアリババに関するレポートを発表し、阿里雲（アリババクラウド）や物流の菜鳥網絡（ＣａｉＮｉａｏ）の売上高と利益率の改善で２０２１～２３会計年度の利益予測を２～５％引上げ、同社目標株価を２９４ＨＫＤから３４８ＨＫＤまで上方修正したことを明らかにした。
レポートによると、先日行われた投資家デーでは、アリババは傘下の阿里雲が２０２１年度に黒字化し、菜鳥のキャッシュフローもプラスに転じることが予想されるほか、顧客管理システム（ＣＭＲ）のための新しい措置の導入などで、２０２１会計年度の売上高と利益のさらなる増加が見込まれることを披露した。
また、アリババ集団はアントグループの３３％の株式を保有し、アントグループ上場後の評価額は１５００億ドルから２５００億ドルまでになると推測されるという。