レンタカー大手、神州租車(0699)の株価は3日前日比14%高で寄り付いた後、前場の取引で最大20%高まで急騰した。同社は2日の夜、公告を発表し、上海汽車香港投資有限公司との間で買収オファーに関して合意に至ったことを明らかにした。
それによると、上海汽車は神州租車の主要株主、Amber Gemと神州優車から合わせて6億1千万株を上限に、一株当たり3.10香港ドルで譲渡を受けるという。買収対価は合計19億200万香港ドルとなるという。
買収が成立した場合、上海汽車が持つ神州租車の株式は28.92%となり、筆頭株主に躍り出る。
神州租車の大株主、陸正耀氏は、不正会計問題でナスダックから上場廃止を命じられたコーヒーチェーン大手の瑞幸珈琲(ラッキンコーヒー)の大株主で、株主訴訟に多額な賠償金が求められる可能性がある。