中国が保有する米国債の残高は今年８月末時点で８０５４億ドル、２０１３年のピーク時と比べて４割減少し、２００９年以来の低水準であることが明らかになった。
米財務省のデータとして、８月に中国は１６４億ドルの米国債を売却し、保有残高を８０５４億ドルに減少させたと、複数の中国メディアが伝えた。
２０１３年、中国は１兆２千億ドル分の米国債を保有し、米国債１位の保有国だったが、その後保有を減らし続け、現在は日本に続き、２位となっている。
中国の米国債売却について、中国は経済構造の転換に取り組んでおり、国内発展を支えるための資金需要があり、そのための資金源を増やすこと、 米中貿易摩擦の激化が米国債保有に対する中国の態度を変化させ、多額の米国債保有は米政府による中国への経済制裁に利用される可能性があり、米国債保有を減らすことで米国への経済依存度を減らすことができる狙いがあると関係筋が指摘している。