薬明康徳急落 大株主の売却計画嫌気

 新薬の研究開発(R&D)と受託生産の薬明康徳新薬開発(薬明康徳・2359)は13日A・H株共に急落した。
 同社は10日の大引け後に、大株主が「資金需要」のため、発行済み株式の3%にあたるA株、合計8868万300株を7月4日~9月30日の間で公開市場及び大口取引で売却する計画を発表した。この売却で凡そ90億元(約1800億円)を現金化する。
 この発表を受け、週明け13日の上海市場と香港市場では、寄付きから急落し、A株は一時ストップ安に、終値でA株は9.56%安、H株は10.72%安で取引を終えた。
 今年5月13日、同社は公告で大株主の上海瀛翊投資中心が21年5~6月の間、規則に反して自社株を売却したことで証券取引委員会から2億元の罰金処分を受けたことを明らかにした。
 今年に入ってから、同社は相次ぎロックアップ期間終了(制限付き株式の売却制限解除)の公告を発表し、大株主の夜売却がさらに出てくるだろうと市場では疑心暗鬼になっている。

 

 

 

 

中国経済News & topicsの最新記事